新NISAがメディアでも色々取り上げられて注目されていますね。
以前から積立投資信託をやっている方でも、そろそろ定年後、老後を考えてる50代、60代の方にとっては新NISAをどうするか悩んでいる方も多いと思います。
この記事では、50代、60代の方が今後新NISAをどうすればいいか分かりやすく解説します。
今後の投資のご参考になさってくださいね。ただ、あくまでも一般論というか、こういう考え方もあるという認識で最終的には自己判断になりますのでご注意くださいね。
今回の記事は、草食投資を世に広め積立王子と言われてる中野晴啓さんと日経新聞の田村雅之さんがYouTubeのAll Aboutマネーガイドチャンネルで対談していたのでその考え方をまとめました。
50代60代が新NISAで老後資金を増やす活用術
冒頭に紹介したAll About マネー【プロと学ぶお金のキホン】の新NISAで老後資金を増やすには?を見ての感想を踏まえながら紹介しますね。
この動画の冒頭のコメントは下記の感じ
長い時間をかけて、将来の人生を豊かにするためには、じっくりとお金を育てていくことが重要です。その過程で、途中で資金を分配することは避けるべきです。投資をこれまでしてこなかった方であっても、何千万というお金をお持ちであれば、一定の一括投資も適切な選択肢と言えるでしょう。
出演者は、マネーガイドの井戸さん。中野アセットマネージメントの中野晴啓さん&日経新聞社の田村正之さん。
中野晴啓さんとは
ちなみに、中野晴啓さんは資産運用会社「セゾン投信」を立ち上げ資産6000億円規模に育てた投資業界では超メジャーな方ですが、去年6月に解任された話題になりました。
びっくりした方も多いと思います。
中野さんのセミナーを数回聞いたことがありますが、爽やかな風貌で説明も分かりやすく積立投資をしたくなります。
まさに積立王子って感じです。
セゾン投信を退社後、中野アセットマネジメントを設立されました。色々な事情があって新しい会社を立ち上げ間もなく投資信託の運用会社として本格的にスタートするそうです。
新NISAの素晴らしい点
この動画で、50代・60代の方々のための新NISA活用術について、投資の専門家である上記の二人に聞いています。
日経新聞社の田村さんの意見
新NISAの3つの魅力として、「永久に引き継げること」「枠が大きくなったこと」「障害投資役が使えば復帰するという使い勝手の良さ」
これらの組み合わせにより、新NISAは非常に魅力的な制度になっている。
中野晴啓さんの意見
中野さんは、NISAが一体化されたことが念願だったと話しています。これまで金融庁も課題としていたNISAが2つに分かれていて分かりにくかったのが制度の一本化されたこれにより、併用して使えるようになったのは、大きな進歩。
新NISAのメリットを最大限に活かして運用することが重要。
50代老後の資金の為に
老後の資金を増やすために節約して貯金するだけでは限界を感じて新NISAを始めようと思っているが、分からないことが多くて悩んでいる場合どうすればいいか?
中野晴啓さんの意見
中野さんは、50代になってもまだ人生の半ばであり、特に女性の場合は長寿を前提に計画を立てるべきだとアドバイスしています。
人生100年時代を考えれば、50歳はまだスタート地点。長期投資により、時間をかけて資産を育てることが重要だと述べています。
日経新聞社の田村さんの意見
田村さんは、運用できる期間を重視するべきだと強調します。世界株への積立投資を続けた場合の元本割れのリスクや運用成果について、詳細なデータを基に説明しています。
例えば、50歳であれば、65歳までの15年間は株式中心の投資が適切ですが、相続まで考慮する場合は、さらに積極的な投資が可能です。
運用できる期間が長ければ、積極的な株式中心の投資でも問題ないとのことです。特に、長生きを前提として、長期にわたる投資が可能です。
新NISAの活用法
中野さんは、50代・60代の方々に対し、長期投資の視点からアプローチすることを推奨しています。NISA制度が無期限になったことで、自分の人生計画と合わせて考えることができるようになりました。
田村さんは、投資可能な期間を考えて、運用方針を決めることが重要だと説いています。
初心者向けの投資の選択
初心者向けの投資商品。
中野さんは、長期投資に最適なのは、世界経済の成長に乗せることができる国際分散投資だと強調しています。
特に、成長性が期待できる企業を選別したアクティブ運用の投資信託を推奨しています。
一方、田村さんは、分散投資を重視し、株式と債権をバランスよく組み入れたバランス型投資信託をおすすめしています。
しかし、日本の債券は避けるべきだとも指摘しており、世界全体で分散した投資が最も効果的との見解を示しています。
投資に対する注意点
中野さんと田村さんは、投資における注意点についても言及しています。特に「テーマ株」への投資には慎重であるべきだと語っています。
テーマ株は、特定のトレンドや業界に集中した投資であり、一時的な流行による価格上昇が見られることがありますが、長期的な視点ではリスクが高いとのことです。
たとえば、最近のインド株の人気にも触れ、高騰した株価が将来的にさらなる成長を遂げなければならないという圧力があるため、注意が必要としています。
さらに、毎月分配型の投資信託についても、長期資産形成には不向きであると説明しています。
これらの商品は、投資収益を定期的に分配するため、再投資による資産成長の機会を逃す可能性があります。
積立投資の重要性
新NISAの枠内での積立投資の重要性が強調されています。年間360万円までの非課税枠を活用し、積立投資を行うことで、リスクを分散し、安定した資産形成を目指すべきだというのが専門家の意見です。
特に、一括投資と積立投資をバランス良く組み合わせることで、個々のリスク許容度や投資期間に応じた適切な資産管理が可能になります。
このように、50代・60代の方々には、新NISAを活用し、分散投資、積立投資、そして長期的な資産形成を重視した投資戦略が推奨されています。
安定した老後のために、これらの戦略を検討し、賢い投資を行うことが重要です。
50代60代が新NISAで老後資金を増やす方法
長い人生を豊かに過ごすためには、老後の資金準備が欠かせません。
特に50代、60代の方々にとって、適切な投資戦略は重要です。
今回は、新NISAを活用して老後資金を効果的に増やす方法に焦点を当てます。
新NISAの概要
新NISAは、長期的な資産形成を目的とした投資支援制度です。
無期限の運用期間と広がった投資枠が特徴で、これにより50代、60代でも遅くはないという点が大きな魅力です。
投資枠の詳細
– 成長型NISA: 年間最大240万円
– 積立NISA: 年間最大120万円
– 合計では、年間最大360万円の非課税投資が可能
50代60代におすすめの投資戦略
1. 分散投資の重要性
長期的な資産形成には、分散投資が鍵です。
世界経済に幅広く分散した投資信託は、リスク分散とポートフォリオの安定化を図ります。
特に、世界株に重点を置いた投資信託がおすすめです。
2. 積立投資の活用
積立投資は、市場の変動に左右されずに一定額を定期的に投資する方法です。
これにより、安い時期に多くの株を購入し、高い時期には少なくなる「ドルコスト平均法」を活用できます。
3. 分配型投資信託の避け方
分配型投資信託は、長期的な資産形成には不向きです。
分配型は途中で利益を分配するため、資産の再投資ができず、資産増加の機会を逃してしまう可能性があります。
4. 一括投資と積立投資のバランス
既に一定の貯蓄がある方は、一括投資も選択肢に入れることができます。
しかし、リスク分散と長期的な市場の変動への対応を考えると、積立投資が基本となります。
投資戦略見通し
投資は、リスクとリターンを理解した上で行うことが重要です。
50代、60代の方々も、新NISAを利用して、賢く、効率的に資産を増やす方法を考えることが、豊かな老後につながります。
特に新NISAは、その長期的かつ柔軟な投資枠により、遅いスタートでも十分に成果を上げることが可能です。
老後の資金計画は、一人一人のライフスタイルや資産状況によって異なります。自分自身に合った計画を立て、それに基づいた投資を行うことが、最終的な資産形成の成功への鍵となります。
新NISAの制度を上手く活用し、確実な資産形成を目指しましょう。そして、何よりも大切なのは、自分の人生を見据えた計画的な投資活動です。賢い投資で、安心できる老後を手に入れることができるでしょう。
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